XYZ和文化振興のコラム担当です。 秋らしくなってきたのでお出かけも楽しい季節になりましたね~
私は堺に行く用事ができたので、またまた「さかい利晶の杜」に行ってきました。 ちょうど「茶の湯ワールド」という企画展をしていて、堺の遺跡から出てきた茶器を見ることができました。 遺跡から出てきたものなので、割れている茶器でしたがよく見ることができましたよ。 実際に触れるコーナーもありました(^.^)
「利晶の杜」の「利」は、千利休のことです。(「晶」は与謝野晶子さん)
お二人とも大阪の堺出身の方です。なので「利晶の杜」ではお二人にちなんだ展示会や茶道体験をしています。(その時の体験談はこちら)
茶道の世界を少し調べてみました。 元々は中国から伝わってきたお茶文化で、日本で発展させたのは室町時代の「村田珠光」(むらたじゅこう)さんです。 その文化を「武野紹鴎」(たけのじょうおう)が受け継いで、弟子の「千利休」が定着させたようです。 お茶は、始めは薬として飲まれていたようですが、僧侶などで愛飲されるようになって日本独自のお茶文化になったのだとか。
「千利休」の茶道は、派手さがなく趣を大切にした茶道で「わび・さび文化」と言われます。 千利休の茶道は「表千家」「裏千家」「武者小路千家」が中心となり、現在広まっています。
茶道では、11月上旬に「炉開き」という行事があります。 「茶人の正月」とも言われるようで、1年の感謝と夏に使用した釜(風炉)を片付けて、冬用の「炉」を用意します。 この時にその年の初夏に摘んだ茶葉を開封するのだそうです。
夏用の風炉と冬用の炉の違いはこちらを見てみてください。 冬はお客様の近くで炉を焚いて暖かくなるように、夏はお客様から離したところで暑くならないように・・というお客様をおもてなしする心がここにもあるんですね。 素敵です~💗
茶道をお披露する茶行事として「茶事」というのがあります。 お茶だけではなく「一汁三菜」の懐石料理をお出しして、濃いお茶・薄いお茶という順番でお茶を出すそうです。
現代の食事に慣れている私達にとって、懐石料理のシンプルさを美味しいと思う方はどれくらいいるのでしょうか。 私は結構好きなんですよ、懐石料理。 素材の味を感じるのが好きです。 自分では中々あのシンプルなお料理は作れないのですが・・
今回の企画展では、茶碗や茶釜など、当時の堺の茶文化をイメージできるようになっていました。 いつも思いますが、歴史って奥深いですね。